歯科助手は、 はじめて一年ぐらいが一番大変

どの仕事も同じですが歯科助手さんも例外なく始めた一年が一番大変です。
でも体や頭が慣れてくると、とても楽しく他の仕事はもう出来ない!
という方が多いぐらいやりがいのある楽しい職業です。
では皆さんがどのようなお悩みや心配事があるのか一緒に解決していきましょう。
そして自分の時に解決の道しるべになるといいですね。

はじめる歯科助手+印象キット
初心者の内から始めれば
歯科医院で働く時にも不安がなくなりますよ



やっと念願の歯科助手になれました!でも覚える事が多くて何から手をつければよいか分かりません!
どうしたらよいでしょうか?教えてください(北海道 25歳)
A1 歯科助手さんになって頑張られているようですね!では一番初めに何をまず覚えればよいか、参考にしてください。
まず病院の言葉を覚える事です。何を先生や先輩歯科助手さんは言っているのか?しようとしているのか?
また書き込んであるアポイント帳を見ても全く分からないと対応に困ります。
第一に病院の言葉を覚えまくるです。ではどうやって覚えるのか?
それはアポイント帳に書いてある処置の内容をメモして夜や通勤中に覚えてしまう事です。
一ヶ月分の全てのアポイント帳を全部コピーして覚えます。内容や読み方の分からないものは
仕事の時間中に先輩や先生に聞いておきましょう。一か月分のアポイント帳の内容がわかれば病院で
使用する処置の内容の言葉はマスターできます。またその患者さんが次に何の処置をしているかなどを
追っていくととっても勉強になりますし、理解も深まりますよ。
そしてその処置の時に用意する物や器具をメモして自分で用意出来るようにしておくと良いですよ。

印象が練れません。歯型を採る処置の時、困っています。
どうすれば上手く出来るようになりますか?(佐賀県 26歳)
A2 皆さんが必ず通る道ですね。僕たちドクターも始めはそうでした。
印象は慣れてしまえば何て事は無い事ですが、そうなるまでが大変です。
ただコツとしては印象で歯型を練る時に失敗する一番の原因は印象を練るのに時間がかかり
硬化してしまうことによる失敗です。
ではそれをどうすれば回避できるでしょうか?それを挙げて行きますね。

1 使用する水の温度が高い
  水の温度が高いと硬化のスピードが速まります。全顎の場合は練る量が多いため
  とくに水は冷蔵庫で冷やしてあるものを使用する事をお勧めします。
2 用意が出来ていない
  ボウルに水を入れて練りだしてからトレーを探したりしていたら硬化してしまいます。
  全ての用意が出来てから練りましょう!
3 必ず練る前に先生に連絡する。
  「印象練ります〜」この一言で失敗と成功の明暗を大きく分けます。せっかく練っても
  患者さんの準備が出来ていなければ準備の最中に硬化してしまいます。
  必ず一言練る前に!です。
4 水を入れすぎてドロドロにしない事
  指定された量の粉と水を入れて混ぜましょう。水を入れすぎるとドロドロでトレーに盛る時に
  流れ落ちてしまいますから操作しにくくなります。
5 練習あるのみ!頑張りましょう!
  最後にやはり練習あるのみです!働く前に練習するには「印象キット」でカバーできますから安心です。
  頑張ってくださいね。

石膏を上手く流せません。どうすればよいでしょうか?(山梨県 32歳)
A3
石膏は印象に比べ硬化する時間が遅いですから慌てずにゆっくりやると大丈夫ですよ。
ただ始めはとても不安ですよね。では上手く出来るコツを教えましょう!

1 水のコントロール
  石膏は粉に水を入れてバイブレーターの上で混ぜていきます。
 始めは歯の部分に石膏を流しますがその時は少し緩めの石膏の方が流れやすいです。
 歯の部分に全て石膏が流れたら後はどんどん石膏を盛るだけなので、この時はある程度の硬さが無いと
 石膏がトレーより流れ落ちてしまいます。この事をよく理解するとどういう風になるか?
 それは始めは少量の石膏に少し水を多く入れ少し緩い石膏を歯の部分に流し込み、その後石膏を足して、
 ある程度の硬さのある石膏を流し込むと気泡が入る事やトレーに持った石膏が緩くて流れ出てしまう事が
 少なくなります。ぜひ試してみてください。

2 対合歯で練習する。
  対合歯は本印象でないのでまずドンドンやってみることです。
  数をこなさないと絶対に出来るようにはなりませんからね。

3 石膏が出来上がり、残った印象トレーに石膏をついで練習する。
  もう硬化して石膏をはずして残ったトレーにドンドン練習の石膏流しをする事です。
  失敗しても良いので気軽に出来ますよ。始めは僕も良くこれをやっていました。

4 補綴物の場所はスパチュラや探針を石膏を流した後に気泡抜きに使う
  石膏を流してその補綴物ができる場所に気泡が入ると完全なる失敗になります。
  石膏を抜くために補綴物の場所に気泡を抜くために探針やスパチュラをいれ気泡を   抜きましょう

5 バイブレーターを強くし過ぎない
  バイブレーターが強すぎると逆に気泡の混入の原因になりますので出来るだけ振動は
  少ない状態で行いましょう。
6 印象トレーをよく乾燥させてから石膏を盛る事。
  印象トレーが濡れている方が石膏の流れは速いです。
  ただ表面が塗れていると綺麗に石膏が流れているのかどうかも良く見えません。
  必ずエアーで印象トレーのアルジネートの部分を乾燥させましょう。

治療の進み方が理解できません。いつになったらわかるようになるのでしょうか?次に何をするのか?
分からなくてどうすればよいですか?(山形県 23歳)
A4
一番初めに皆さんがぶつかる山ですね。確かに歯科の治療は一回の治療で終わる事がなかなか無いです。理由は虫歯を取り歯型をとって仮のふたをして、次回ようやく歯が入る。
このように製作するのに時間のかかるもの、または治癒するのに時間のかかるもの、色々ありますが
毎回断片的な部分の治療なので分かりにくいと思います。こればっかりは経験をつめば分かるのですが
その間に分かるようにするには歯科助手教材で勉強するのが一番です。
内容がつながっていれば理解も早いですからね。
上手く綿栓が巻けません。どうしたらよいですか?(大阪府 26歳)
A5 これも練習が必要なモノですね。ただ通信教育をしただけだと、全く対応出来ません。
これはまずグローブを外してコツをつかんだら後はグローブを必ずした状態でドンドン巻き込んでいく感触を
自分でつかむしかないです。後こつとしてはワッテを繊維の方向に引き抜いてあげると巻き易い状態になっていますから試してみてください。これもDVDでよく解説してあります。



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