歯科医院では石膏をよく使います。石膏とは粉末で水と混ぜる事により色々な形に硬化する石の様な材料です。
なぜ歯科医院で石膏を使用するかというと患者さんの歯型をとった後にその歯型に石膏を水と混ぜた物を流し込み
患者さんのお口の状態と同じ石膏模型を製作しそれを元に金属やセラミックの被せ物や詰め物、入れ歯などを
製作するからです。つまり歯型をとる事(印象)と同じくらい歯科助手さんとして働く上で石膏を扱う事が多いのです。
石膏の種類
石膏は歯科医院で使用する目的や用途により種類があります。
石膏を注ぐ時のコツをまとめますね!
1 水を入れすぎない事
水を入れすぎると石膏がドロドロになって操作がしにくいです。
2 気泡を無くす事
気泡が抜けてないと石膏が固まった時に気泡の部分が穴になってしまいます
3 石膏を注ぐ時は一層の膜を作るように注ぐ事
歯型をとった印象面に薄い石膏の膜が出来るようにまず最初に流し込む事です。いっきに石膏を流すと
必ず気泡が入ります。まず一層流して、気泡が混入していない事を確認後に再度石膏を流しましょう。
4 石膏が硬化する前に必ず患者さんの名前を記載する事
石膏が出来てしまうとどの患者さんの模型なのか分からなくなってしまう事があります。
事前に名前を分かるようにしましょう
5 石膏はトレー(歯型をとる為の印象材の入れ物)から外す時に割れない様に薄く盛らない事
石膏は硬化したらトレーより取り出しますその時に盛り付けた石膏が少ないと割れてしまう時がありますので
石膏は割れない程度に厚く盛って下さい。
6 石膏は硬化するまでは保湿箱に入れる事
石膏も印象材も収縮と膨張をします。水が蒸発すると印象材の収縮が起こるので、収縮が出来るだけ
起こりにくい環境に置いて石膏が固まるようにしないと少し大きさの違う模型ができてしまいますので
石膏が固まるまでの間は出来るだけ保湿箱に入れて置いてください。
7 硬化した模型はスパチュラ等を使い外します。あせらない事。
石膏が硬化したら取り外します。この時割らないように注意が必要です。一番楽なのはスパチュラを使って
テコの原理で石膏模型をトレーから取り出します。あせって割らない様にしましょう。
8 石膏を持った後にトレーの外枠に石膏が垂れてい無い様にする事
トレーの外枠に石膏が垂れている状態で石膏が固まると取り外す時に大変です。石膏は固まる前に
トレーの外枠にはみ出しているのは指でふき取ると楽ですよ。
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