外科治療
歯科助手さんの知っていて欲しい外科治療の知識
歯科の領域での外科治療とは
外科処置の種類
解説
抜歯(病院ではエキスト:EXTといいます)
乳歯の抜歯や親知らず、矯正治療の抜歯等
歯周外科(病院ではF,O,P等といいます)
歯肉の病気に対しての手術、骨整形等
インプラント
入れ歯に変わる人工歯根で歯を作る手術
骨移植、歯肉移植
骨の少ない場所や歯肉退縮に行う手術
腫瘍、膿瘍、病巣の摘出手術
歯肉や口唇、骨内にできた病巣摘出
悪性腫瘍等の摘出手術
口腔ガン、舌癌、等の悪性腫瘍摘出手術
上記の5,6等は大学病院や入院施設のある口腔外科に紹介状を出す事が多いです。
通常の歯科医院では上記の1や2が多く行われ、最近は3や4を行う病院も増えてきています。

    
抜歯の治療も動画で見れる「歯科助手DVD」ならとっても良く分かります!
抜歯の時に準備する器具や薬など今から家でバッチリ勉強できちゃいますよ。

歯科医院といえば「歯を抜く」なんてイメージがありますよね。でも実際はどうやって抜くか皆さん知っていますか?
簡単そうでもどんな器具や薬や材料や手法で行うかを知っているだけで、働き始めてからの覚えるスピードは
ぜんぜん違います。まず歯科医院で行う代表的な外科処置である「抜歯」を知っておきましょうね!

抜歯:EXT(エキスト)
抜歯の種類
年齢
抜歯の原因
手術時間
術後の腫れ
1
乳歯抜歯
〜10歳
虫歯
2〜5分
2
普通抜歯
6歳〜成人
虫歯、外傷
2〜5分
3
埋伏歯抜歯(上顎)
18歳〜成人
虫歯、歯周病
10〜20分
殆ど無し
4
埋伏歯抜歯(下顎)
18歳〜成人
虫歯、歯周病
10〜40分
5
下顎水平埋伏歯抜歯
18歳〜成人
歯周病
15〜40分
6
歯周病の動揺歯抜歯
成人〜老人
歯周病
1〜3分
7
矯正治療の為の抜歯
成人
健全〜予後不良
2〜5分

抜歯の流れ
抜歯治療の流れは
1 麻酔処置により無痛状態にする。(用意する物:表面麻酔、浸潤麻酔)
2 麻酔が効いてきたら歯を骨から脱臼させる(用意する物:エレベーターもしくはヘーベル)
3 脱臼させたら歯を抜き取る(用意する器具:鉗子(カンシ)
4 抜去後は止血処置を行う。(用意する器具:縫合糸、持針器、止血ガーゼ)
5 止血確認後に術後の注意事項の説明をします
  a 当日の入浴は控える事。
  b 当日は激しい運動は控える事。
  c 当日は血の味がするけどもあまり水でうがいをしすぎる事を避ける事。
  d 指示された薬は正しく服用する事。
  e 出血が気になる時はガーゼのような物を20分ほど咬んで止血する様にする事。
  f 痛みが強い時は頓服薬(痛み止め)を服用し、それでも止まらなければ病院に連絡していただく。

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